矢作直樹 本 おかげさまで生きる 感想
先月、何気に書店に立ち寄ったある日のこと...。
カバー写真からの、まさに"あるがまま"の"矢作直樹の人となり"、すなわち雑然とした仕事場にて、飾らず驕らず真摯に語りかける著者の姿の醸し出しに惹かれて、ついつい購入。
それは、6月26日木曜日発売の矢作直樹の新刊『おかげさまで生きる』(幻冬舎)。
本文は平明な言葉で語られているものの、すべての言葉には力強さと重みがあって、日常にて多くの人たちが何気なく使っている言葉でも、著者が語れば「言霊」として心に響いて、沁み込んでゆくかのようだった。
まさに、救急医療の第一線で命と向き合い、たどりつくこととなった「人はなぜ生きるのか」の答えがここに記されていると言ってもいい。
肉体の死とは、誰にも等しく訪れるもので、死後の世界はいつも私たちの身近にある別世界。
もちろん、再会したい人とも会える。
それを実現するためにすべきことは、「今を全力で生き、今を全力で楽しむこと」。
すなわち自分を知るということ。 お天道さまに恥じない生き方について、生きている間にあらゆる自問自答を重ねつつ、さまざまな経験を経た上で、あの世へと還るということ。
目には見えないけれども、あの世へと還るに至るまで「おかげさま」という言葉の力は、自分の周囲の人たちのありがたみによって満ちていることを、大いに実感させてくれるものだった。
また、「過去を変えることができる」という定義にも、心が洗われるような感覚を味わえたのが、嬉しかった。
結局のところ、「自分の死と向き合う」ことは本当に生きることと表裏一体である以上、これからも折に触れて繰り返し読むことになるかもしれない。
忙しい日々の中、各項目の文章を拾い読みするだけでも自己確認になるはず。
この時も、これからも、悔いのないように納得のできる人生を全うすることを願いたいな。
2014-09-06 |
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