下関 ふぐ 老舗 仙崎漁港
この年2014(平成26)年も、いよいよ年の瀬か...。
昨年2013(平成25)年の年の瀬を振り返れば、NHK朝ドラ『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」やTBS日曜劇場『半沢直樹』の「倍返し」や2020(平成32)年開催の東京オリンピック招致の決め手となった滝川クリステルの「お・も・て・な・し」や予備校講師・林修先生の「今でしょ!」が、流行語大賞を賑わせていて...。
その旋風に吹き飛ばされまいとNHK朝ドラ『ごちそうさん』も奮闘、特に12月28日土曜日放送の第78回、「『フグ』は『福』につながる」という縁起担ぎからの、フグを前面に出したおせち料理の披露された珍しさと心地良さが、忘れられないままで...。
確かに考えてみれば、師走のごとく周囲の動きの慌ただしくなる中では、とにかく精力のつくものを食べたくなるもの。
さらに、食べるだけでは物足りないならば、縁起担ぎな意味合いから、食材を厳選したくなるのが、人の常。
季節ごとの節目節目において、これからの人生をより良くするための縁起担ぎは、自分自身と周囲の大切な人たちを勇気づける習慣であってほしいもの。
その一つとして、特に年末年始における御馳走は、忘れられないものになるんだろうなあ。
良き年の瀬を迎えられるように、来年がより良き1年間になるように、自分自身と周囲の人たちへの祈りを込めた独特の御馳走ならば...。
先のNHK朝ドラ『ごちそうさん』で紹介された、フグのおせち料理か...。
フグといえば、下関近海のみならず、それ以上の数の天然物・養殖物ともに日本全国や中国や韓国などの海外からも、集積地として下関に集められていて...。
しかし、かねてからのフグ毒による危険から、豊臣秀吉の政権下の時代に行われた朝鮮出兵の際の取り締まり、以後の長きにわたる紆余曲折を経て、明治政府樹立から15年後の1882(明治15)年にフグを食べた者を拘置・科料に処する法令が施行することとなり...。
それから間もない頃、(諸説の一つとして...)下関でフグを食した伊藤博文が、その美味しさに感心して山口県のみでのフグ食を、最初に解禁へ...。
余談ながら、フグ毒といえば、フグ自身がフグ毒を産生しているとみる内因説と、海洋細菌による産生と餌からの食物連鎖によるフグの体内への蓄積とみる外因説が、それぞれ存在。
天然のフグにせよ養殖のフグにせよ、種によって毒化する部位が異なり、同じ種でも季節により毒の量が変化するという。
そして現在...。
いくらかの人は、「フグ」を「不遇」あるいは「不具」につながるとして忌み嫌う傾向のあるという。
しかし、下関や北九州などでは、縁起を担ぐ意味合いから、「福」につながる「ふく」と呼ぶことの多いとか。
中でも、山口県長門市仙崎にある、仙崎漁港直結の魚介専門料理店「山口ふぐ本舗きらく」からのフグ料理は格別なもの。
ふぐ処理師免許取得者でもある現役の板前による、新鮮なフグの厳選と熟練の技を駆使しての調理と販売と出荷までの「製造直売」には、頭の下がる思い。
『トラフグセット』の「7-8人前」「5-6人前」「3-4人前」「2人前」か....。
相変わらず、一人だけの楽しみにしようか、家族や友人や知人を招いての御馳走にしようか、さすがに迷うところなのが、お恥ずかしい限り。
より多くの人たちが、節目節目において、「ふく」を招けるようになることを祈って...。
2014-11-25 |
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