遊助 野球の歌
を、歌うとなれば、ありのままの素顔に魅せられることになるんだろうなあ。
上地雄輔という名を耳にすれば、大変失礼ながら、やはりあの2007(平成19)年6月より、フジテレビのバラエティー番組『クイズ!ヘキサゴンII』での初出演の際、珍解答を連発して初の最下位となったことが、あらゆる意味で注目されて常連出演者となって以来、俗に言う"おバカタレント"としての顔が先行しがちになってしまうもので...。
ところが、一度テレビで出されることになってしまった、イメージ先行は、まさに恐ろしいもの。
ふとしたことで観ることとなった、2008(平成20)年4月19日土曜日より放送のTBSテレビドラマ『ROOKIES』で演じた宿敵チームへの寝返りエース・江夏卓のクールさが何気に気になって...。
お恥ずかしながら、この時初めて、芸能界のスカウトを受け俳優として活動し、すでに端役を中心に数々のドラマや映画に出演していたこと。 デビュー作が、当時人気絶頂だったSPEEDのメンバーの今井絵理子と新垣仁絵のダブル主演による高等学校の吹奏楽部を舞台にした青春群像劇で、1999(平成11)年4月9日金曜日より放送のTBSの連続ドラマ『L×I×V×E』であることを、知ることに。
さらなる驚きは、先の『ROOKIES』による興奮の余韻の間もなく観ることとなったテレビ企画で、あの松坂大輔との語らいで魅せた素顔が...。
そう、上地雄輔は1995(平成7)年に横浜高等学校へ進学し硬式野球部に入部。 捕手を務め、1年後に入部した松坂大輔投手とバッテリーを初めて組んで、甲子園出場を目指したいきさつが...。
野球をするために生まれてきた逸材だったのか...。
1979(昭和54)年4月18日生まれの神奈川県横須賀市出身。
横須賀市議会議員を務める父・克明[無所属・2003(平成15)年初当選・3期目]の祖父は、横須賀で菓子店を営んでいたという。
上地家の先祖は宮古島の門閥(士族)で、与那覇勢頭豊見親を祖とする白川氏の一族でもある、サトウキビ農家。
名字の本来の読みは「うえち」であったが、宮古島出身者や沖縄人に対する差別を嫌って、先に横須賀に出ていた彼のおじに倣って「かみじ」と名乗ったとのこと。
元客室乗務員の母方の祖父は、大阪安治川生まれで、幼少期は浦賀のだるま船で船上生活する傍ら、中学では野球部名サードとして知られていたという。
しかし、経済的理由から中退。 工員、兵隊を経てタグボートの船長となり、浦賀ドックの野球チームでキャプテンも務めたことも...。
その母方の祖父による影響の大きさからなのか、上地少年はプロ野球選手になることを夢見て、6歳から野球を始めることになって...。
キャプテンとしてチームをまとめた小学生時代の1991(平成3)年と、軟式野球クラブチームの横須賀スターズでキャプテンを務めた中学生時代の1994(平成6)年には、全日本選抜メンバーとして世界大会に出場。
中学3年生の時には、全国大会出場、関東大会優勝を果たしたことも...。
以上の功績あって、計38校からスカウトを受け、中学3年の夏に丹波慎也の投球を見て「この人の球を受けてみたい」という思いから、私立横浜高等学校に進学。 硬式野球部に所属し捕手を務め、丹波とバッテリーを組むことに。
1年後には、松坂大輔投手の入部。 早々よりバッテリーを組んで、背番号2を背負っての活躍。
ところが、同年の全国高等学校野球選手権神奈川大会の試合中に右肘の神経を断裂したため、正捕手の座を1年後輩の小山良男に譲ることになってしまって...。
あれから時は流れて、松坂大輔はエースピッチャーとして甲子園大会での春・夏連覇、"怪物"とあだ名されて脚光を浴び、西武ライオンズ入団、メジャーリーガーとしての活躍を経て、今シーズンから日本球界に復帰する福岡ソフトバンクホークスのエースとして、日本球界に復帰。
上地雄輔は、先の『ROOKIES』で魅せたような野球センスの抜群さを活かした役どころで、時折磨きをかけることになって、前年2014(平成26)年12月20日土曜日より公開のフジテレビジョン開局55周年記念作品としての映画『バンクーバーの朝日』へ出演。
先の太平洋戦争前のカナダ・バンクーバーに実在した日系人野球チーム「バンクーバー朝日」を描いた作品で、演じるはキャッチャーのトム三宅。
根っからの"野球少年"ぶりはもちろん、父方の先祖の歩みとの重なりを垣間見るかのような展開が、ますます気になってしまって...。
特に、劇中歌として使用された、アメリカの歴史あるノベルティソング「Take me out to the ball game」のサンプリングソング、すなわち上地雄輔が遊助としてカヴァーした「Take me out to the ball game~あの・・一緒に観に行きたいっス。 お願いします!~」、心が躍った。
何と、3月25日水曜日に発売されるという。
まさに、聴くと元気になれるダンスナンバー。
そのMVには、かの松坂大輔投手が友情出演。
上地雄輔曰く、昨シーズン後に日本国内での撮影とのこと。
キャッチボールシーンもあり、松坂投手が速球を投げると、受け止めた上地雄輔は左手の人差し指が腫れてしまったことも...。
楽曲完成の時は、まだ松坂投手の日本球界復帰が決まっていなかった頃で、この偶然の重なりは、何かの運命で、ある意味必然だったのかもしれないと大感激。
その楽曲MVは、初回生産限定盤AのDVDに収録。
一方、初回生産限定盤BのDVDには、カップリングの「世界をつなぐ123体操」のMVが...。
もちろん、もう一つのカップリングの「Stand up for yourself 遊turing USK World Crew」も、通常盤のみの「君ノ面影」も、じっくりと聴ける楽しみが...。
野球か...。
子どもの頃からの夢の一つとしての、プロ野球選手を目指そうと自ら光り輝く姿、永遠のものであってほしいなあ。
2015-03-04 |
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