群ようこ おすすめ ゆるい生活
やはり混沌とした御時世ゆえなのか、日々の暮らしを必死に生き抜く中でも、無意識のうちに"スローライフ"というものを求めてしまうもので...。
そんなある日のこと、いつものように何気に書店に入ったところ、この『ゆるい生活』という題名を目にしただけで、衝動的に購入。
この年2015(平成27)年1月20日火曜日に発売された群ようこ著作の朝日新聞出版からの最新刊で、しかも暦の上では大寒。
その大寒を意識した上でのことなのどうかは、定かではないものの、さすがにこれまでにありがちな「~すれば治る」本と違い、じっくり、ゆっくり治っていく過程が綴られていて...。
冷え、水分、甘み、余分なものすべてを身体から抜きとっていく日々の暮らしは、約6年か...。
実体験なだけに奥が深いもの。
これはまずいと駆けこんだ漢方薬局での関わりと以後の体験が、著者のココロとカラダを少しずつ改善していくまでの一連の様子が、丁寧に綴られている。
まさに、健康おたく、活字好き、小説好きな自分としては、非常に充実した読書時間かつ健康情報の入手といったところ。
あくまで自然に、押しつけがましくないところが、嬉しかったのかなあ。
幸か不幸か、人間は誰でも年齢を重ねると、無意識のうちに身体能力の衰えというものを、否応なく実感させられてしまうもので...。
かねてから体調には気をつけていたつもりなのに、ある日突然、とても立ってはいられないような強烈なめまいに襲われてしまったら...。
やりきれなくなりそう。
時折、気分転換を兼ねて、目を通しつつ実践してみようかなあ。
東洋医学に基づいたその治療方針は、食事や生活習慣にも密着か...。
改めて母に勧めてみようかなあ。
なお、余談ながら、群ようこのエッセイストとしての仕事ぶりの原動力(?)は、幼少からの悲しい生い立ちからなのかなあ。
売れない絵描きの父と家計を担う母との不仲から家に帰りたくないために、学校の図書室で下校時間ぎりぎりまで本を読むようになった蓄積は大きいのかもしれないや。
やがて日本大学藝術学部文芸学科での学びを経て、エッセイストに...。
後年1年先輩に林真理子がいることを知って、「先輩」的存在としての林真理子のデビューは、心強かったろうなあ。
2015-03-10 |
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