陸王 原作 池井戸潤 ドラマ化 挑戦 躍動 映像
ともなれば、やはり繰り返し鑑賞したくなるもの...。
あの池井戸潤原作のTBS日曜劇場ともなれば、否応なしに....。
振り返ること、前年2017(平成29)年10月15日日曜日から12月24日日曜日まで全10話放送の『陸王』...。
案の定、良い意味で変わることなく満足できる作品として、何より...。
実生活と重なるからかなあ。
仕事上の人と人との駆け引きとせめぎ合い、要所要所そして最終的な成功に至るまでの過程を、存分に堪能できる面においては...。
かの物語の主人公は、老舗足袋製造会社「こはぜ屋」4代目社長・宮沢紘一(役所広司)。
失礼ながら、かの『半沢直樹』や『ルーズベルト・ゲーム』のような宿敵を叩きのめすほどの勢いはなく...。
反面、誠実さと粘り強さ、そして人間的な温かみをもって、段階的に周囲の信頼を獲得...。
並行するかのごとく、「シルクレイ」の考案と特許の取得ながら、倒産を余儀なくされた「飯山産業」元社長・飯山晴之(寺尾聰)とのせめぎ合いと協働ぶり、同じ熟練同士ゆえの心地良さも...。
私生活では、陰ながらの支えとなる家族の存在感、紘一の妻・美枝子(檀ふみ)の優しい気遣いはじめ、美枝子ゆずりの優しさとともに年頃ながらの揺れる気持ちも垣間見る愛娘・茜(上白石萌音)の存在感...。
まさに、束の間の安らぎそのもので...。
反面、大学工学部卒業ながら、就職に失敗して「こはぜ屋」を手伝う傍ら、就職活動中の紘一の息子・大地(山﨑賢人)の葛藤と焦燥。 斜陽真っ只中のこばせ屋にしがみつく父・紘一への反発も...。
それでも、紘一・大地父子の奮起と起死回生のきっかけとなった、シルクレイをソールにした地下足袋「足軽大将」を履かせることになる、ダイワ食品陸上部長距離選手・茂木裕人(竹内涼真)の奮闘ぶり、それぞれの高揚感の交錯とともに、見逃せないまま...。
加えて、陸上部監督・城戸明宏(音尾琢真)の怒涛の熱血指導ぶり、時折垣間見る選手想いの熱い気持ちも...。
さらには、スポーツショップ「アリムラスポーツ」の店長・有村融(光石研)のレクチャー、レース状況・選手の特徴などの詳細なデータ説明...。
極め付けは、双方に秘めた熱い想いを宿しつつ、埼玉中央銀行行田支店融資課から転々とする坂本太郎(風間俊介)の孤軍奮闘ぶりと繊細さ。 最後の最後で、意外な展開へ...。
いずれにせよ、3月30日金曜日からのDVD/Blu-ray発売、待ちきれないや。
本放送当時の尺の都合を理由にカットされたシーン収録済みの、ディレクターズカット版だけに...。
平日の始まる月曜日に向けての奮起を促す熱い言葉の数々、かなり凝縮されているんだろうなあ。
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